著者
森 和義 中村 敏明 小笠原 英子
出版者
防衛大学校
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

周囲雑音イメージングは自然海中周囲雑音を積極的に利用する革新的なアイディアである.筆者らは,周囲雑音イメージングのプロトタイプシステムの開発を目指し,開口径1 mの非球面レンズを設計・製作した.本レンズは,中心周波数120 kHzで方位解像度1度,視野角±7度を有することが実証された. 2010年11月に内浦湾において,海中周囲雑音のみで無音ターゲットを検出する実海域試験が実施された.多数の突発性雑音からターゲット散乱波を抽出する分類手法が提案された.ターゲット散乱波として分類された突発性雑音を解析したところ, 60 kHz以上の高周波数帯域において,ターゲット方位のパワースペクトル密度レベルは,ターゲット以外の方位のレベルに比べて大きくなることが実証された.この結果は,主にテッポウエビ音によって生成される自然海中周囲雑音によって,ターゲットが成功裏に検出されたことを示している.
著者
鈴木 雄一
出版者
防衛大学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

本研究では、通信・放送融合時代において今後普及が見込まれるオールIP(インターネットプロトコル)化されたネットワーク・インフラ経由の映像コンテンツ配信という新たな局面に、著作権法がいかに対応すべきであるかを多角的に検討した。また、欧米諸国における法制をも比較法的に研究するとともに、著作権法関連の国際条約との兼ね合いについても検討を加えた。
著者
赤羽 研三
出版者
防衛大学校
雑誌
防衛大学校紀要 人文科学分冊 (ISSN:09119019)
巻号頁・発行日
no.80, pp.139-179, 2000-03
著者
滝田 好宏 伊達 央
出版者
防衛大学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究では,ホームセンタで安価に購入できる刈払機をロボット車体に搭載することで,比較的長く伸びた草を刈り倒すことができる自律型刈払ロボットを提案して試作を行った.ロボットの移動機構は車体中央で屈曲するアーティキュレート式とし,100kg搭載可能で30.3kg の車体重量となった.刈り残しがない軌道計画と誘導および安全な刈払を行うために,自律制御プログラムの開発をつくばチャレンジに参加して行った.今後は,本ロボットの実証実験を行っていく.
著者
白川 智弘
出版者
防衛大学校
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

真性粘菌 Physarum polycephalum の変形体は単細胞多核の巨大アメーバである.近年の研究により,変形体はある種の計算,記憶,学習能力を持つことが示されつつある.本研究では,変形体が有するこれらの能力について,そのメカニズムを明らかにすべく,いくつかの実験が遂行された.実験により, 1.変形体の運動におけるアロメトリー則 2.新たな走性である走磁性 が発見されると共に,3.連合学習に相当する現象 を発見することに成功した.また,実験により観察されたこれらの現象についてのシミュレーションを行うことにより,上記それぞれの現象のメカニズムを理解することに繋がるいくつかの知見が得られた.
出版者
防衛大学校
巻号頁・発行日
1985