著者
藤沢 信
出版者
THE SOCIETY OF PHOTOGRAPHY AND IMAGING OF JAPAN
雑誌
日本写真学会会誌 (ISSN:18846327)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.1-11, 1955

1954年中に諸外国の雑誌に発表された論文や報道を種にして, 外国での写真の進歩を展望した。どんなテーマに興味があるかは各入によつてちがうだろうが, この展望では, なるべく一般的に興味のあるような題目を選んだ。
著者
村島 伸治
出版者
THE SOCIETY OF PHOTOGRAPHY AND IMAGING OF JAPAN
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.190-194, 2002

我々は, 低価格入門ファミリークラスSLRで, 高価格中級クラスSLRの機能・性能を今までにない超小型ボディに収めることができるプラットフォームを開発した. 我々はそこに, 超小型を実現する全体レイアウト, 高品位な高倍率ファインダー, 超ワイドな多点AF, 合焦箇所を投光表示する技術, 裏蓋開閉ミスを未然に防ぐ安全機構など, 多くの技術を融合させた.
著者
水口 淳
出版者
THE SOCIETY OF PHOTOGRAPHY AND IMAGING OF JAPAN
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.68, no.4, pp.287-292, 2005

ディジタルカメラシステムの階調再現に関わる因子と, その影響について論じた. ディジタルカメラシステムの特徴として, 実シーンを再現するシステムであること, 再現画像がモニタディスプレイで鑑賞されることの二点を主にとりあげ, それぞれに起因する問題を論じた. より詳細には, 再生系のビューイングフレアの影響, 撮影時と画像鑑賞時の条件の違いによるカラーアピアランスの問題などが含まれる.
著者
金森 仁志 浅井 義行 若江 祐子 窪田 英明 尾崎 吉明 松本 政雄
出版者
THE SOCIETY OF PHOTOGRAPHY AND IMAGING OF JAPAN
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.66, pp.96-97, 2003

Theoretical and experimental approaches for edge enhancement effect of vision on an X-ray radiographic image were carried out. Psychophysically enhanced portions in density unit at the both sides of a step edge image were derived from MTF's of vision and radiographic systems. Experimantal values were obtained using our new method. Experimental values distributed around theoretical values, and their qualitative behaviour was similar to that of theoretical values. Discrepancy between theoretical and experimental results dues to nonlinearity of human visual system.
著者
有村 秀孝 窪田 英明 松本 政雄 金森 仁志
出版者
THE SOCIETY OF PHOTOGRAPHY AND IMAGING OF JAPAN
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.228-235, 1998

本研究の目的は医療用増感紙-フィルム系に対する特性曲線の形の管電圧依存性を調べることである。管電圧50kVから100kVで5種類の系の特性曲線を測定した。それは両面増感紙/両面乳剤フィルム系 (dual system) を使って作成したX線写真の (1) 両面乳剤,(2) フロント乳剤と (3) バック乳剤の特性曲線とフロント増感紙またはバック増感紙からの光を遮断したdual system (single system) を使って作成したX線写真の (4) フロント乳剤と (5) バック乳剤の特性曲線である。ダブルクロスオーバー光を考慮して特性曲線の形の管電圧依存性を理論的に調べるために, SilbersteinとVybornyの特性曲線の式を変更した。その式を使うために, フロント増感紙が発する露光量に対するバック増感紙の発する露光量の比 (相対露光量) の管電圧依存性を求めた。相対露光量は特性曲線の形に最も影響を及ぼす要因である。結果として, 測定した5種類の特性曲線の形は管電圧にほとんど依存しなかった。本研究で用いた系に関して, 変更した式を使い, 次の2つのことを示した。(1) 管電圧50kVから100kVまでの相対露光量の0.538から0.667の範囲ではdualsystemの特性曲線の形はほとんど変化しない。(2) 相対露光量が0.4以下になる低い管電圧ではdualsystemの両面乳剤の特性曲線の形が明かに変化する。
著者
山形 由史
出版者
THE SOCIETY OF PHOTOGRAPHY AND IMAGING OF JAPAN
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.148-151, 2004

自然科学系の学会誌や理科教育の雑誌と日本写真学会誌との共通点に関しては明確ではないが, 化石は, 何百・何千万年単位の文化財保存という観点で共通性があるかもしれないということで, 寄稿することにしました.<BR>文化財の中にも, 今まで一般に知れることなくどこかに埋もれていたものが, 何かの機会に発見・発掘され, その意義が見直されたりすることがよくあるようです.古生物学における貴重な化石の発見・発掘も, そうした文化遺産の発見・発掘の経緯によく似ていることもあるのではないかということで, この学会誌のページを埋める意義をそのあたりに求めて, 気楽に読んで頂けることを期待しております.<BR>原稿には, 先頃科学教育研究協議会編集の理科教育雑誌「理科教室」に投稿したものを, 少し手直しして転載します.
著者
松田 義弘 高橋 則英 原 正人
出版者
THE SOCIETY OF PHOTOGRAPHY AND IMAGING OF JAPAN
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.22-23, 2006

The latest digital ink-jet prints have achieved excellent image quality, not only of color photographs, but also monochrome images, of which many photographers still think as important media for fine art and creative photography. In this presentation, discussed is the image stability of those digital ink-jet B & W prints. To evaluate the stabilities, used for accelerated aging are xenon and fluorescent light test, thermal chamber test and ozone exposure test. Through those aging test, the latest ink-jet prints are evaluated as having exceedingly improved image stability.
著者
宮田 公佳 Andriyashin Alexey Jaaskelainen Timo Hauta-Kasari Markku Parkkinen Jussi
出版者
THE SOCIETY OF PHOTOGRAPHY AND IMAGING OF JAPAN
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.120-128, 2009

歴史資料・文化財の調査,分析あるいは研究では,分光反射率画像が有効な情報源として期待されている.しかし分光反射率画像は,その取得において従来のRGB画像の場合よりも被写体たる文化財に負担をかけること,取得後のデータ容量が膨大になることなどの問題もあり,現状では必ずしも文化財解析手段として積極的に活用されているという状況にはない.さらに,分光反射率画像が有する膨大な情報の中に,文化財の調査・解析に有効な情報が埋没してしまうことも解決が望まれている課題である.<br>本研究では,クラスタリングと主成分分析を組み合わせる事で分光反射率画像の各画素における特徴抽出を行う手法を応用し,測定によって得られたイコンの分光反射率画像を用いて文化財解析における有効性について検討した.検討手法では,分光反射率画像に対してクラスタリングを行った後,各クラスタにおいて主成分分析を実行する.それによって得られた各クラスタにおける第1主成分のみを用いて,分光反射率の低次元近似を行う.この際,クラスタ数の増加と色差現象の関係を用いてイコンの色彩に関する特徴を抽出し,文化財解析のための特徴抽出への応用について考察した.<br>