著者
田村 裕 中野 敬介
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 A (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.J106-A, no.7, pp.201-207, 2023-07-01

無線通信におけるチャネル割当とグラフ理論における彩色問題は古くから関連性が示され,様々な研究がなされてきた.その中で多くの理論的な研究は,割当てるチャネル数の最小化を目指したものである.筆者らは以前の報告においてGrundy Coloringと呼ばれる色数が最大となる彩色を取り上げ,必要なチャネルを見積もり,幾つかの結果を示した.また,筆者らは以前に,チャネル干渉の程度を取り入れた従来のグラフ彩色を拡張した問題を提案し,幾つかの結果を得ている.本文では,Grundy Coloringに関して,干渉の程度を考慮した場合の点彩色について考察し,幾つかの結果とこれまでの結果との関連を述べる.

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