著者
金田 悠紀夫 相磯 秀夫 淵 一博
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 C (ISSN:03736113)
巻号頁・発行日
vol.J52-C, no.5, pp.267-273, 1969-05-25

タイム・シェアリング・システムにおいては,多くのユーザ・プログラムに主記憶装置を有効に割当てる必要がある.その一方式として擬似ページ・アドレス方式を本論文で提案する.本方式は筆者らが開発したETSS(ETL's Time-Sharing System)に採用されていて,ほとんど特別なハードウェアなしでページングを実現し,ページングの利点を生かしてオーバヘッドの軽減に役立っている.またその効率についてもユーザ・プログラムがランダムおよびラウンド・ロビンの順で実行されているとした場合について統計的解析を行ない,その一般解が得られたのでそれを示す.また若干の計算例も得られたので,擬似ページ・アドレス方式の効果を示すものとして図2~図7に示した.

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