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親権能力を考慮した児童虐待対応―親権の空洞化と未成年後見
著者
石川 博康
神林 崇
清水 徹男
出版者
医学書院
雑誌
精神医学
(
ISSN:04881281
)
巻号頁・発行日
vol.56, no.9, pp.807-814, 2014-09-15
抄録 親権とは子の身分上および財産上の広い権能を含むことから,法理上能力者でなければ行うことができないとされる。制限行為能力者は,未成年者と成年後見制度の審判を受けた者に大別され,後者には成年被後見人などが含まれる。前者では民法の成年擬制か親権代行の規定により家庭裁判所の関与がなくとも基本的に子の権利は保護されるが,対照的に後者では成年後見制度の適用が申請主義であるため状況が異なり,能力を欠く不適格者が親権者と誤認される事態も起こり得る。 事実上親権を行う者がいない場合,必ずしも親への成年後見制度適用がなくとも未成年後見の申立てが可能である。児童虐待の対応においても,親の親権能力に注意を向ける意義がある。
言及状況
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[child][family][law][reminder] 石川 博康 + 神林 崇 + 清水 徹男 (2014) ISSN:04881281 56:807-814
収集済み URL リスト
https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1405102803
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