著者
吉田 裕紀 向 文緒
出版者
日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.532-540, 2019-10-15

要旨:本研究では,若年層作業療法士の職業的アイデンティティ(Occupational Identity;以下,OI)に影響を与える因子を検討した.愛知県,岐阜県,三重県で勤務する35歳未満の作業療法士に郵送調査をし,アンケートは,回答者の個人属性,環境属性,OI測定尺度で構成した.その結果,有効回答率は36%となった.統計解析の結果,年齢,臨床経験年数と,OI得点間に弱い相関が認められ,後輩指導経験の有無,取り扱い件数目標の有無,多職種カンファレンスへの参加の有無による,OI得点に有意差が認められた.また,重回帰分析では,臨床経験年数,取り扱い件数目標の有無,多職種カンファレンスへの参加の有無の3因子に対する影響が示唆された.

言及状況

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経験年数や年齢も大事だけど、職業的アイデンティティを持つ要因には色々あるよという結果でしょうかね。臨床教育の示唆に富んでいると思います。 精神科領域に従事する若年層作業療法士の職業的アイデンティティ形成に影響を与える因子の検討 (作業療法 38巻5号) | 医書.jp https://t.co/SbpgukheYG

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