著者
青木 幹喜
出版者
日本経営学会
雑誌
經營學論集 第89集 日本的経営の現在─日本的経営の何を残し,何を変えるか─ (ISSN:24322237)
巻号頁・発行日
pp.F42-1-F42-9, 2019 (Released:2019-09-26)

本研究では,「日本企業においてマネジャーがエンパワリング・リーダーシップをとるのは,どのような要因によって影響されるだろうか」というリサーチ・クエスチョンを明らかにするために,実証研究を行った。マネジャーがエンパワリング・リーダーシップをとるかどうかに影響を与える要因として,マネジャー自身の特徴(プロアクティブ性向,仕事の負担),部下の特徴(プロアクティブ性向,成熟度),そしてタスクの特徴(不確実性,依存性)を取り上げ,これら3つの要因がエンパワリング・リーダーシップへ影響を与えると予測した。日本の製造企業の製造現場で勤務する従業員を対象にしたアンケート調査を行い,データを入手し,そのデータを分析した結果,マネジャー自身の特徴のうち,マネジャー自身がプロアクティブ性向を持つかどうかが,マネジャーがエンパワリング・リーダーシップをとるかどうかにもっとも影響を与えることがわかった。

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