著者
柴尾 学 田中 寛
出版者
The Acarological Society of Japan
雑誌
日本ダニ学会誌 (ISSN:09181067)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.107-113, 1998-11-25 (Released:2011-05-09)
参考文献数
11
被引用文献数
1 1

大阪府藤井寺市のイチジク圃場においてイチジクモンサビダニの薬剤による防除効果と防除適期を1996年および1997年に調査した.室内検定により本種に対して殺虫効果が認められた殺ダニ剤および殺菌剤のうち,テブフェンピラド水和剤,ピリダベン水和剤,チオファネートメチル水和剤では圃場における本種の密度抑制効果が高かったが,ケルセン乳剤およびオキサジキシル・銅水和剤では低く,室内検定と圃場試験の結果は異なっていた.また,圃場において異なる時期に薬剤を散布したところ,7月中旬の散布が最も効果的に本種の生息密度を抑制し,葉および果実のモザイク症状被害も防止できることが示された.したがって,7月中旬にテブフェンピラド水和剤,ピリダベン水和剤,チオファネートメチル水和剤を散布することで効果的に本種を防除できると考えられる.

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7月中旬にテブフェンピラド水和剤,ピリダベン水和剤,チオファネートメチル水和剤を散布することでモザイクウイルスを媒介するイチジクモンサビダニを防除できる. https://t.co/cxeQyVuF99

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