著者
西本 章宏
出版者
日本消費者行動研究学会
雑誌
消費者行動研究 (ISSN:13469851)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.2_27-2_50, 2010 (Released:2018-08-31)
参考文献数
55

本研究は、消費者の認知的精緻化を促進させる「適度な不一致」に焦点を当てている。本研究の目的は、製品拡張に対する「適度な不一致」の適用可能性を探ることである。そこで、本分析では、MCMC(マルコフ連鎖モンテカルロ)法による階層ベイズによって、製品拡張に対する消費者の認知的精緻化のモデリングを試みている。その結果、(1)「適度に不一致」な製品拡張は、階層的カテゴリー構造の下位レベルにおいて同定され、ゆえに、(2)「適度な不一致」製品は、消費者選好構造において、市場の境界線を拡張させることを明らかにしている。

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日本の場合、韓国よりもいち早くガラケーの時代(1999年)からアットコスメで消費者間の情報共有がなされていて、韓国より少し早く消費が成熟した。ちょうど同じ時期に精度品からドラッグストアなどで自分で調べてから買う消費行動が一般的になった。 参考文献 https://t.co/z64t04QWbt
新製品の市場導入において、消費者に既存の製品群とその新製品を弁別 Distinct してもらうことはマーケティング目標の一つと言える。そして、そのための分析概念として「適度な不一致 moderate incongruity 」が有用であることがわかった。/https://t.co/Cb0oVCnV7I #ブランドに関わる論文を読む

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