著者
朝隈 真一郎 村井 和夫
出版者
一般社団法人 日本聴覚医学会
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.46-53, 2010 (Released:2010-03-19)
参考文献数
28
被引用文献数
11 10

原因も, また内耳に起こっている病態についても全くわかっていない突発性難聴の診断と治療をいかに行うか, そのことを考える上での問題点とそれへの対応について述べた。1989年から2006年までの18年間に報告された論文をみると治癒率の向上はなく治療成績に変化はなかった。治療成績を調べるために検討された症例数が少ないと得られた治癒率のばらつきが大きく, 症例数が増えるにつれてそのばらつきは小さくなる。症例数が200例以上になると治癒率は30数%に集まる。また治療法が違っても症例を増やして検討すれば同じ治癒率が出ることが分かった。このことから, この治癒は治療によるものではなく自然治癒の可能性が高いことを述べた。治療に当たっては, この疾患について十分に説明することが重要である。治療法の選択については身体的にまた経済的にも負担の少ない方法を選択することが望ましい。

言及状況

外部データベース (DOI)

Yahoo!知恵袋 (1 users, 1 posts)

参考文献貼り付けますが、正直のところ突発性難聴といっている間は原因は何もわからないのです。 ですから、耳を覗いたくらいでは得られる情報は鼓膜の状態と中耳炎の有無くらい。 聴力検査をして問診次第では精密検査をしてということにはなるのですが。。。。。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/audiology/53/1/53_1_46/_pdf ...

Twitter (7 users, 8 posts, 16 favorites)

突発性難聴といえば、最近読んだ論文。 突発性難聴 —診断・治療の問題点とそれに対する対応— 朝隈 真一郎, 村井 和夫 https://t.co/9K73Kmbcyl https://t.co/nbO8oqIxLX
突発性難聴と診断されたので論文読んでみた。治癒率33%ってまじですか… ・原因も何が起きているかもよく分からない ・様々な治療法あるが、有効性は立証されていない ・薬効ではなく自然治癒説もある ・早期治療が吉という定説があるが、これにも疑問 https://t.co/t0amOf44Gj
今日調べたこと。 突発性難聴—診断・治療の問題点とそれに対する対応— 朝隈 真一郎, 村井 和夫 https://t.co/9K73Kmbcyl https://t.co/zP2twbLSkT

収集済み URL リスト