著者
高橋 知世 北神 慎司
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第11回大会
巻号頁・発行日
pp.123, 2013 (Released:2013-11-05)

Webサイトなどのインタフェースに関して「美しいものは使いやすいだろう」と判断してしまう美的ユーザビリティ効果は、これまで多数の研究で報告されてきた。また、Webサイトの美しさには質の異なる2種類の美しさがあることが明らかになってきた。美しさについての研究で蓄積された知見を統合すると、そのうち1種類は、流暢性と呼ばれる情報処理の容易さを指す概念によって規定される美しさであると推測された。そこで、本研究では美的ユーザビリティ効果における流暢性の役割を検討した。実験参加者は流暢性が異なる複数のWebサイトを提示され、その美しさと使いやすさとを評定した。その結果、流暢性は使いやすさの判断に対して直接影響し、かつ、美しさを通して間接的にも影響することが示された。さらに、美しさについて詳細に分析したところ、使いやすさの判断により強く影響するのは、流暢性に規定される美しさであることが判明した。

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