著者
伊藤 友一 田仲 祐登 辻 幸樹 品川 和志 柴田 みどり 寺澤 悠理 梅田 聡
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第18回大会
巻号頁・発行日
pp.41, 2021-03-15 (Released:2021-03-15)

人の思考には時間(過去/未来),感情(ネガティブ/ポジティブ),自己/他者など様々な方向性があり,特に未来に関する思考のポジティブバイアスが多くの先行研究で示されている。しかしながら,それらは個人的な未来の想像を主な対象としており,他者の未来の想像でも同様のバイアスが生じるのかは明らかでない。本研究では,「私(彼)は/将来/試験に…」のように文手がかりを,主語,時間,内容の順に呈示し,自己または他者の未来について思考するよう参加者に求めた。このとき思考の感情価は参加者が任意に決定した。ポジティブ思考数がネガティブ思考数より多いことを以てポジティブバイアスとし,その傾向が自己に関する思考と他者に関する思考との間で異なるかどうか検討した。その結果,他者の遠い未来を想像するときにより強いポジティブバイアスが生じており,自己-他者間で異なる感情処理がなされていることが示唆された。

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大抵の人はこんな感じになってるのね。 他者の遠い未来は客観視しやすいけど自分の未来は客観視しづらい https://t.co/aF66xX1jeC

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