著者
伊藤 知子 久保 加織 水野 千恵 湯川 夏子 和田 珠子
出版者
一般社団法人 日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.196-203, 2008-06-20 (Released:2013-04-26)
参考文献数
19

中等教育における調理実習の現状,特に揚げ調理の取り上げ方について実態調査を行った。中等教育家庭科教科書では揚げ調理についての記載は経年的に減少していた。調理実習で揚げ調理を実施しているのは中学校で約20%,高等学校では選択科目も含めて約20%であった。揚げ調理を実施している場合でも,生徒がすべての調理の工程に関わっているケースは少なかった。高等学校では,揚げ調理を行うことは必要と感じられているが,危険を伴うために行いにくい状況にあることが明らかとなった。背景として,中学校,高等学校共に時間割上の問題(準備片付け時間の確保),授業数の不足,調理実習に関わる設備の老朽化などの問題があり,調理実習を行うこと自体が困難になりつつある現状があげられる。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 2 posts, 2 favorites)

学校教育と揚げ物調理に関しての文献を何故か探していた結果の産物 https://t.co/RBIrfU48ks 実際に揚げ物を行う調理実習を行っている学校も少なく、教科書に記載があるものも多数派ではない ということでした
@KotoUmiPiano めっちゃガチめによんだ結果からいうと、揚げ物教育自体が中学校時点では行われておらず、14歳でなら家庭科の教科書では学んでいないと思われる https://t.co/RBIrfU48ks

収集済み URL リスト