著者
粂川 義雅 三浦 収 藤本 悠 伊藤 桂 荒川 良 横山 潤 福田 達哉
出版者
The Japanese Society of Soil Zoology
雑誌
Edaphologia (ISSN:03891445)
巻号頁・発行日
vol.104, pp.19-24, 2019 (Released:2020-03-29)

ニホンアカザトウムシPseudobiantes japonicus の2 つの異なる系統群(クレードA とクレードB) の分布域が接触する四国中央部において両系統群間の交雑や遺伝子移入の有無を明らかにするために, ミトコンドリアDNAと核DNAのPCR-RFLP解析を行った.両クレードの混棲が確認されたのは1地点のみであったが,その地点を含め,この地域内で,核DNAの遺伝子におけるヘテロ接合と判定される個体やミトコンドリアDNAと核DNA間における不一致は発見されなかった.これは,クレードA とクレードB が接触地域において交雑や遺伝子移入を経験していないことを示唆し,これらのニホンアカザトウムシは隠蔽種であると考えられた.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (2 users, 2 posts, 3 favorites)

@garasuhibar 青いのはUVライトによる蛍光です。本州南西部・四国・九州に分布していますが、東京にもいます。そんなに珍しい種類ではないので、場所を変えて石や倒木の下を探せば見つかると思います。西南日本の分布はこちらを参考にされるのが良いと思います。https://t.co/fF0S3dIQQ8

収集済み URL リスト