著者
川合 泰代
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
E-journal GEO (ISSN:18808107)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.188-198, 2016-09-30 (Released:2016-10-11)
参考文献数
3

現在の日本の地理学は,近代以降の欧米思想の導入に基づき成り立っている.一方,それ以前の日本では,中国に源を発する思想が,日本の思想や文化の根幹を形成していた.それは,「道」の思想であり,陰陽五行の思想である.近世までの日本人の聖地信仰も,この思想に基づいていたと考えられる.本稿ではまず,「道」や陰陽五行の思想と,陰陽五行に基づく干支の意味を説明した.そして,干支を用いた時間と空間の概念を説明した.その後,近世江戸の富士講による富士信仰を,庚申という干支を用いて読み解いた.本稿は,近世までの日本人が生きていた時間・空間感覚の再考を提案するものである.

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日本人の聖地信仰と干支 ―「道」の陰陽五行思想からみる時間・空間感覚の再考 https://t.co/MlHil4mD4Z 「道」は奥深い。徒歩でも自転車でも我々は道を歩むゆえ、こんな読み物も面白いですよ。 私は大学卒論に陰陽道を書きました。 https://t.co/tkI214ZnJN
「E-journal GEO」先月の月間アクセス数上位論文をご紹介します。 日本人の聖地信仰と干支―「道」の陰陽五行思想からみる時間・空間感覚の再考― 川合 泰代 https://t.co/PUMZLlWO31
【E-journal GEO掲載論文】川合泰代 2016.日本人の聖地信仰と干支―「道」の陰陽五行思想からみる時間・空間感覚の再考―,E-journal GEO 11(1),188-198.https://t.co/3k2L3ckoJ2

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