著者
荒木 俊之
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
E-journal GEO (ISSN:18808107)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.105-115, 2019 (Released:2019-03-20)
参考文献数
4
被引用文献数
1

本稿では,大阪府北部地域における7市(豊中市,池田市,吹田市,高槻市,茨木市,箕面市,摂津市)の地域防災計画を取り上げて,自然的,社会経済的な視点からみた地域特性が,予防対策や応急対策などの災害対策,被害想定や対策を行う想定地震などに考慮され,目次構成や想定災害に示されているかどうかを検討した.7市では,災害応急対策,中でも,事故災害に対する対策,そして,対策を行う想定地震に相違がみられた.想定地震の相違は,各市が想定する際の考え方の違いによるものであり,自然災害に対しては,自然的な視点からみた地域特性を踏まえて項目立てされている.事故災害に対する対策では,社会経済的な視点から類似性のある地域特性を有していても,各市の判断により,地域特性を考慮した項目立てがなされない場合がみられた.

言及状況

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大阪府北部地震について、茨木市の被災世帯の特徴や支援ニーズの傾向がわかる資料を探している。 周辺の高槻市・吹田市・豊中市についての資料も欲しい。 また、死者及び建物の全壊が少ない災害時 (程度としては、新潟県中越地震、熊本地震、北海道胆振東部地震の規模を想定。) における地域活動についての資料も欲しい。 都道府県レベルではなく、市町村レベルでの「平常における地域活動」「被災時における地域活動」 に ...

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【E-journal GEO掲載論文】荒木俊之 2019.地域防災計画にみる地域特性に関する一試論―大阪府北大阪地域を事例に―,E-journal GEO 14(1),105-115.https://t.co/Ci4jroGHl4

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