著者
小﨑 真規子
出版者
一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
雑誌
日本プライマリ・ケア連合学会誌 (ISSN:21852928)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.117-123, 2019-06-20 (Released:2019-06-26)
参考文献数
76

アンコンシャス・バイアス(Unconscious bias,無意識の偏見)は,誰もが持っている潜在的な観念や態度のことで,本人の意識されないところで行動や意思決定に影響を与える.近年,指導的立場にある女性が少ないことや待遇等における男女格差などに通底する原因として女性に対するアンコンシャス・バイアスの影響が指摘されている.医学界のように従来からの男性領域においては女性医師に対する否定的なアンコンシャス・バイアスは大きく,女性医師は様々な場面でアンコンシャス・バイアスの影響に曝される.その影響は女性への公正な評価を妨げ,女性が持てる能力を十全に発揮することを妨げる.アンコンシャス・バイアスの影響を低減するためには,女性自身を含む関係者への教育と多元的でシステマティックな介入が必要である.

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@rehamame 女性医師の文献はありました。(見たことあったらすみません。) https://t.co/2KlPwE5zPh
「看護師は女性医師の能力に対して男性医師に対するほどの敬意や信頼はなく、処置等の準備や片付けに関しても相手が女性医師の場合には医師が自分で行うことを期待している。」 ふむふむ https://t.co/bVdA6qIPlm
カリヨンギルドもオルガンも全体としては男性比率が高いので、こういう”unconscious” はありそうな気がします…という「ありそうな」こそが、正に”unconscious “なのですよね、おそらく。 https://t.co/vVdv95kp2b

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