著者
矢島 道子
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.114, no.4, pp.163-169, 2008-04-15 (Released:2009-02-24)
参考文献数
10

地質学は,初等中等教育にあるいは社会教育に,どんな貢献をするべきなのか,あるいは貢献できるのかを考察するために,地学教育の歴史を調べてみた.まず地学の最初の学習指導要領を概観した.そこには「地文学」の影響が大きく見られると思う.現在は「地文学」など言葉すら消滅しているので,どんなものであったかを明治期の中等教育の教科書で探ってみた.「身のまわりの地学現象から出発して,その疑問を解いていく中で,地学に親しんでいく」という「地文学」の精神は今こそ地学教育に必要ではないかと提案する.

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@KanoYasuyuki 最近は使われておりませんが昔は普通に使われております。このあたりの論考は矢島氏あたりが詳しいかと。 https://t.co/oR2Yh4t9zD
地学教科書に脈々と流れているもの-「地文学」の精神- https://t.co/ZhPIAFqmRl
@s15taka 矢島道子先生の論文にありますね! 「地学教科書に脈々と流れているもの-『地文学』の精神-」、地質学雑誌 https://t.co/JXsaXXpihh

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