著者
松本 典久 村田 伸 山田 道廣
出版者
日本ヘルスプロモーション理学療法学会
雑誌
ヘルスプロモーション理学療法研究 (ISSN:21863741)
巻号頁・発行日
vol.9, no.4, pp.161-165, 2020-01-31 (Released:2020-02-07)
参考文献数
12

本研究は,股関節開排運動における股関節周囲筋の筋活動を解析した。対象は健常成人男性15名であり,被検筋は大腿筋膜張筋,大殿筋,中殿筋,縫工筋の4筋とした。股関節開排運動時の積分筋電図を各筋最大筋力発揮時の積分筋電図で正規化して,開排運動時における筋活動の指標とした。最大努力下での股関節開排運動時において,被検筋全てに各筋最大筋力発揮時の約半分から同程度の筋活動が認められた。股関節開排筋力と筋活動との関係を解析したところ,被検筋全てにおいて,股関節開排筋力の増加に伴い筋活動も増加していた。これらの結果から,股関節開排筋力には大腿筋膜張筋,大殿筋,中殿筋,縫工筋が関与しており、股関節開排筋力が股関節周囲筋の総和的筋力を表す指標となることが示唆された。

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股関節の開排動作は強度の増加に合わせて、大腿筋膜張筋、大殿筋、中殿筋、縫工筋の筋活動が増加した 背臥位でできる運動は高負荷な運動が行いづらい方には有効。廃用予防として実施することが多いです^^ https://t.co/7RmlQeDIIH
股関節開排運動と大腿筋膜張筋、大殿筋、中殿筋、縫工筋の筋活動について 各MMT時の筋活動を100%とし、 股関節開排運動を最大努力下ですると 大腿筋膜張筋77.8% 大殿筋84.7% 中殿筋52.8% 縫工筋103.0%となった。 股関節周囲の筋活動を、粗大筋力として見るのはアリかも^ ^ https://t.co/XGSljO348n https://t.co/zXEXkV00Gs

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