著者
浅利 正義
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.161-167, 2009 (Released:2009-04-25)
参考文献数
12

ハイブッシュブルーベリーの効率的な大量増殖技術を開発するため,2~3 cmに短く切断した(短切)1年生の休眠枝(挿し穂)を用いた増殖法を検討した.短切挿し穂の腋芽の発芽適温は20℃前後であり,‘ブルーレイ’では発芽が暗黒条件で不良であった.照明条件では,‘ブルーレイ’と‘ディキシー’ともに高い発芽枝率を示した.短切挿し穂の腋芽の発芽に対するベンジルアデニン300 ppmと600 ppmの噴霧処理の効果は判然としなかった.照明条件で発芽処理した後に照明条件および暗黒条件で新梢が1 cmに伸長した短切挿し穂は,ピートモスと鹿沼土の等量混合培土に新梢基部が露出しないように挿し木することでいずれも90%前後が発根した.発根部位は新梢基部がほとんどであった.本法は慣行法と比較して苗の生育は劣るが,3倍量以上の挿し木苗を獲得可能である.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 2 favorites)

ブルーベリーの挿し穂の報告.ピートモスと鹿沼土を1:1の培土の挿し木は90%前後で発根. https://t.co/slxXspZW0c https://t.co/01ZznwjSTG

収集済み URL リスト