著者
田中 秀磨 滝澤 修 山村 明弘
出版者
一般社団法人 画像電子学会
雑誌
画像電子学会誌 (ISSN:02859831)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.147-155, 2005 (Released:2011-03-10)
参考文献数
6

ディスプレイなどの映像端末からノイズとして放射される漏洩電磁波を傍受することにより,表示画面を再現する実験を行った.パーソナルコンピュータを対象とし,以下の三つの手段を用いて表示画面の傍受を試みた.(1)近磁界プローブを端末に接触させた場合.(2)離れた場所からアンテナを用いた場合.(3)端末の電源ケーブルにインジェクションプローブをはさんだ場合.(1)の結果から,画面傍受が可能なだけでなく,ビデオ信号の同期周波数に関する個体ごとの僅かなばらつきによって,ターゲットの弁別が可能であることを示す.(2)の結果から,VCCIで規制対象となっている1GHz以下の周波数でもターゲットから4m離れた場所から画面傍受ができること示す.(3)の結果から,ACアダプタとプローブの位置関係が実験に影響を与えることを明らかにし,ターゲットから30m離れた電源ケーブルから画面傍受ができることを示す.

言及状況

外部データベース (DOI)

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打音はしないから(しても、極端な違いが得にくい)、その点では、キーの打音による解析は回避出来そうです。 でも、サイドチャネル攻撃では、こんな研究はあります。 (`・ω・)つhttps://www.jstage.jst.go.jp/article/iieej/34/2/34_2_147/_pdf この手のサイドチャネル攻撃は、海外の研究成果なども、度々、その手のニュースで見かけます ...

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昔のTEMPESTと同種ですね。 ↓NICTの実験。 https://t.co/L7u4jF0SbX https://t.co/mugUiOsw6l
むかしCRTの頃、ノイズを拾って、画面を再現するって盗聴方法があったとか。 https://t.co/yALLgrfwvI https://t.co/Cie47fNAyL
端末からの漏洩電磁波の傍受による表示画面の再現実験 https://t.co/Fyu8Vs9XUZ

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