- 著者
-
分寺 杏介
- 出版者
- 日本テスト学会
- 雑誌
- 日本テスト学会誌 (ISSN:18809618)
- 巻号頁・発行日
- vol.19, no.1, pp.191-225, 2023 (Released:2023-06-30)
- 参考文献数
- 300
本稿では,コンピュータを用いたアセスメント(computer-based testing[CBT])の理論的側面に関する各領域の研究を概観するとともに,最新の研究動向を紹介する。CBTに関する主要な研究トピックのうち「紙筆式(PBT)による得点との比較可能性」「適応型テスト」「新しい形式の項目」「オンライン試験における不正行為とその対策」「ログデータの活用」「特別な配慮」の6点について,これまでの知見および最新の動向を紹介した。また,CBTの発展に関する先行研究の予測に従い,CBTに関する研究の今後の方向性についての展望を「妥当性」「テスト不安」「自動化」という3つの観点から論じた。