著者
渕上 恭子
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 日本文化人類学会第54回研究大会 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
pp.D11, 2020 (Released:2020-09-12)

2009年、ソウル市冠岳区の主サラン共同体教会が、未婚の父母等、産みの親が育てられない赤子を置いてゆく「ベビーボックス」を設置し、以後10年間で1,600人の棄児を保護してきた。「ベビーボックス」は、生存が危ぶまれる棄児達を救っている一方で、嬰児遺棄を助長しているとの批判を免れないでいる。本報告で、「ベビーボックス」への嬰児遺棄が増え続ける背景と、そこにやって来る未婚の父母に対する子育て支援のあり方を考える。

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韓国の赤ちゃんポストをめぐる社会的状況を踏まえた方がより深く観られると思います。僕は監督のお話の他、この辺りを参考にしました。 「ベビーボックス」と韓国社会 嬰児遺棄急増の背景と未婚の父母への子育て支援について考える https://t.co/60RZXNSEtl
是枝監督の新作に向けて韓国の赤ちゃんポスト事情について多少調べているのだけど、想像以上に複雑な社会背景があるようだ。 https://t.co/60RZXNSEtl

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