著者
水野 りか 松井 孝雄
出版者
日本認知心理学会
雑誌
認知心理学研究 (ISSN:13487264)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.59-70, 2014-02-28 (Released:2014-08-06)
被引用数
1 or 0

本研究では,日本語母語者の日本の漢字表記語のメモリスパンには形態情報の影響が大きく音韻情報の影響は少ないことを検証することを目的とした.実験1では,漢字表記語の形態的長さを統制し,音韻的長さの語長効果への影響を調べた.その結果,モーラ数とメモリスパンは直線的な比例関係にはなく,また,読みの速度の速い参加者ほどメモリスパンが大きいわけではないことが明らかとなった.実験2では,単語の音韻的長さを統制し,形態的長さの語長効果への影響を調べた.その結果,文字数とメモリスパンには明確な直線的な比例関係が認められた.実験3では,メモリスパンへの形態的隣接語数の影響を,標準読みと熟語訓の漢字表記語で比較した.その結果,形態的隣接語数の影響は2種の漢字表記語間で差がなかった.これらの結果は,日本語母語者の漢字表記語のメモリスパンには,音韻情報の影響が少なく,形態情報の影響が大きいことを示している.

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