著者
野村 和孝 嶋田 洋徳 神村 栄一
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
認知行動療法研究 (ISSN:24339075)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.121-131, 2020-05-31 (Released:2020-10-23)
参考文献数
30

わが国の司法・犯罪分野・嗜癖問題の認知行動療法(CBT)の実践として、2017年に創設された公認心理師がその職責を果たすためには、CBTの実践を精査し今後の課題を明らかにすることが必要である。本稿ではわが国における司法・犯罪分野の心理に関する支援を要する者の特徴と支援の枠組みを網羅的に概観し、CBTの実践における課題を検討した。そこで、プロセス指標の評価、グループワークの展開方法、抵抗や否認への対応、認知的介入、レスポンデント条件づけ、および施設内処遇と社会内処遇との連携に基づく介入の六つについて、知見を蓄積していくことが提案された。いずれの課題についても、司法・犯罪分野・嗜癖問題における支援効果を高めるために、個人と環境の相互作用の観点を持つCBTの理解の枠組みで取り組み知見を蓄積していくことが期待される。

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外部データベース (DOI)

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【掲載論文】野村 和孝, 嶋田 洋徳, 神村 栄一, 司法・犯罪分野・嗜癖問題への認知行動療法の適用と課題, 認知行動療法研究, 2020, 46 巻, 2 号, p. 121-131 https://t.co/6v3dSNDF01
犯罪も #嗜癖行為 であるという観点から#CBT #認知行動療法 の適応が始まっているのを見つけてなんだか嬉しい.かつて#暴力 は嗜癖行動の一種で、被害者だけでなく加害者にも支援が必要だと宣ったら変人扱いされたけど、唯一大学のである先生だけが分かってくれたの懐かしい https://t.co/5MBfKZA9c2
【掲載論文】野村 和孝, 嶋田 洋徳, 神村 栄一, 司法・犯罪分野・嗜癖問題への認知行動療法の適用と課題, 認知行動療法研究, 2020, 46 巻, 2 号, p. 121-131 https://t.co/6v3dSNVfRz
【掲載論文】野村 和孝, 嶋田 洋徳, 神村 栄一, 司法・犯罪分野・嗜癖問題への認知行動療法の適用と課題, 認知行動療法研究, 2020, 46 巻, 2 号, p. 121-131 https://t.co/6v3dSNDF01
DAY 85 アーカイブ参加 先生が授業内で紹介してくれた論文を読んで、気になったことを少し調べてたら、ちょうど50分たった。学部2年にはちょっと難しいかなぁと思った部分もあったけど、面白かった。 #QuizKnockと学ぼう https://t.co/HRdVv7OSgI

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