著者
伊藤 大輔 鈴木 伸一
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.13-22, 2009-01-31 (Released:2019-04-06)

本研究の目的は、致死性のないトラウマが外傷後ストレス反応、トラウマ体験後の認知に及ぼす影響を検討するとともに、致死性のないトラウマ経験者の認知と外傷後ストレス反応の関連を、致死性のあるトラウマ経験者との比較から検証することであった。大学生302名を対象に、外傷体験調査票、改訂版出来事インパクト尺度、トラウマ体験後の認知尺度が施行された。その結果、重篤な外傷後ストレス反応を発症・維持していた人数に、致死性のあるトラウマ経験群と致死性のないトラウマ経験群で有意差はみられなかった。また、自責の念は、致死性のないトラウマ経験群のほうが有意に高かった。さらに、トラウマ体験後の認知と外傷後ストレス反応の関連は、致死性のあるトラウマ経験群のほうが致死性のないトラウマ経験群と比較して強いことが示された。以上の結果から、今後、致死性のないトラウマ経験者の特異的な認知内容を検証する必要性が示唆された。

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【掲載論文】伊藤 大輔, 鈴木 伸一, トラウマ体験の致死性の有無が外傷後ストレス反応および外傷体験後の認知に及ぼす影響(原著), 行動療法研究, 2009, 35 巻, 1 号, p. 13-22 https://t.co/fxqcN8PRfg
【掲載論文】伊藤 大輔, 鈴木 伸一, トラウマ体験の致死性の有無が外傷後ストレス反応および外傷体験後の認知に及ぼす影響(原著), 行動療法研究, 2009, 35 巻, 1 号, p. 13-22 https://t.co/fxqcN8PRfg
【掲載論文】伊藤 大輔, 鈴木 伸一, トラウマ体験の致死性の有無が外傷後ストレス反応および外傷体験後の認知に及ぼす影響(原著), 行動療法研究, 2009, 35 巻, 1 号, p. 13-22 https://t.co/fxqcN8PRfg

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