著者
芳賀 繁 水上 直樹
出版者
一般社団法人 日本人間工学会
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.71-79, 1996-04-15 (Released:2010-03-12)
参考文献数
10
被引用文献数
19 81 12

日本語版NASA-TLXを用いて3種類の室内実験課題のワークロード測定を行ったところ, いずれの課題においても, 困難度の変化に感度よく対応したTLX得点が得られた. また, 尺度の重要度に関する一対比較から算出される尺度の重みが課題ごとに異なるパターンを示すことから, 3つの実験課題は作業負荷の面で相互に性質の異なるものであったことが検証され, TLX得点が性質の異なる種々の作業に適用可能であることが確認された. さらに, 相関分析や重回帰分析を行って, その結果をオリジナル版のNASA-TLXに関する報告と比較した. 最後に, 一対比較を省略した簡便法から得られる各種指標を推定したところ, 被験者間の変動は正規のNASA-TLX得点であるWWLと同様またはむしろやや小さく, WWLや“全体的負荷”との相関も高いことが明らかになった.

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質問紙の名前に”NASA”ってついていると,それだけでかっこいいなぁ... 日本語版NASA-TLXによるメンタルワークロード測定 https://t.co/xE0vBwZeEp

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