著者
三島 知剛
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.107-114, 2007-05-20 (Released:2016-08-04)
参考文献数
16
被引用文献数
6

本研究は,教育実習の効果を検討する上で重要だと考えられる授業イメージ・教師イメージ・子どもイメージが教育実習前後でどのように変容するのかを調べることを主な目的とし,教育実習生114名を対象に実習前後で質問紙調査を実施した.その結果,(1)授業イメージは4因子が抽出され,「マンネリズム」「組み立て」が変容し,授業を肯定的,主体的に捉えるようになったことが示された.(2)教師イメージも4因子が抽出され,「リーダー」が変容し,教師の役割理解が深まることが示された.(3)子どもイメージは6因子が抽出され,「創造性・積極性」「悲観的・不信」「現実的態度」が変容し,ステレオタイプではなくポジティブ・ネガティブ両面から子どものありのままの姿を多面的に捉えるようになることが示唆された.

言及状況

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教育実習生の実習前後の授業・教師・子どもイメージの変容 https://t.co/PNq31jJ7nT

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