著者
廣松 ちあき 尾澤 重知
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.297-312, 2019-03-20 (Released:2019-03-25)
参考文献数
54

経験からの学びの深化には,内省が欠かせない.本研究は,組織業績達成の中核者として活躍しながらも,経験からの学びが十分とはいえない中堅社員を対象に,内省プロセスの把握を目的として半構造化インタビューを行いM-GTA によって分析した.その結果,その内省プロセスは,まず仕事の問題解決の経緯を振り返り,次いで他者からの働きかけにより,自己の内面的特徴を多角的に検討することが分かった.また,内面的特徴の吟味過程で,自分自身の仕事観・信念と,仕事上の理想状態が葛藤すると,問題の本質的課題を理解しながらも,課題解決に向けた行動に取り組めないことが分かった.さらに,中堅社員の業務環境や振り返りの捉え方が,内省を「問題解決の経緯の想起」にとどめ,内面的特徴を検討する「深い内省」を妨げている恐れがあることが分かった.最後に,中堅社員自身が行動変容に取り組むための,上司からのOJT による内省支援施策の重要性を考察した.

言及状況

外部データベース (DOI)

はてなブックマーク (1 users, 1 posts)

Twitter (12 users, 13 posts, 32 favorites)

内省支援が必要な中堅社員の内省プロセスの特徴の質的研究 https://t.co/aX7n2Kcx78
興味深い研究。面白い>中堅社員の業務環境や振り返りの捉え方が,内省を「問題解決の経緯の想起」にとどめ,内面的特徴を検討する「深い内省」を妨げている恐れがある 廣松ちあき*1・尾澤重知*2「内省支援が必要な中堅社員の内省プロセスの特… https://t.co/OJ7k3zXjQk

収集済み URL リスト