著者
村上 典子
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.227-233, 2017 (Released:2017-03-01)
参考文献数
15

大災害においては, 災害そのものによるトラウマティック・ストレス, 災害による喪失体験による悲嘆反応, その後の生活環境の変化に伴うストレスなど, さまざまな要素がからみあい, 心身症が発症したり, さまざまな身体症状が現れると考えられる. 急性期には心身医学的視点をもちながら身体症状・身体疾患中心のケアを行い, 心のケアのニーズが顕在化する慢性期には身体医療から入り心のケアもともに行い, 復興期には長期にわたるストレスや喪失悲嘆が身体症状化した被災者へのケアを行うなど, 災害のあらゆるフェイズにおいて 「心身医学的支援」 のニーズは高い. 来たるべき災害に備えて, われわれ心身医学専門家にも準備が必要である.

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【メモ】”Fig.1は緩和ケアの分野で有名な「末期がん患者の全人的苦痛」の図を筆者が「災害」に置き換えてアレンジしたものである。” https://t.co/oVfJ7Hm1nw https://t.co/PlkwRua7SN
【メモ】”(災害で愛する人を喪った)遺族の心の傷は「傷口には薄いカサブタがはっているだけで、何かのきっかけで容易にその傷口は開き、また血が流れる」ようなものであり、決して元通りになるわけではない。” https://t.co/oVfJ7Hm1nw

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