著者
本谷 亮
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.411-417, 2018 (Released:2018-07-01)
参考文献数
28

緊張型頭痛は, 慢性頭痛の一種であり, 生活に支障をきたすきわめてありふれた疾患である. また, 緊張型頭痛は, 発症や維持に心理社会的要因が強く関係する神経・筋系の代表的な心身症であり, 生活障害の改善を目的とした心身医学的治療が不可欠であるとされる. 緊張型頭痛への心身医学的治療では認知行動療法が有効である. 今回, 疼痛の心理学的な維持モデルであるfear-avoidance modelに基づく認知行動療法プログラムを作成し, 試験的に実施した. その結果, 緊張型頭痛患者の痛みに対する破局的思考と回避行動が減少し, 生活障害の改善を示し, 3カ月後時点での効果維持を認めた. 本稿では, 緊張型頭痛に対する認知行動理論に基づく維持メカニズム, 上述した生活障害の改善を目的とした治療プログラムを紹介するとともに, プログラム実施における配慮や工夫, 課題について報告する.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (3 users, 3 posts, 2 favorites)

79/100 『緊張型頭痛』 ✅fear-avoidance model ・身体的側面 → 薬物療法 ・社会的側面、精神的側面 → 認知的要素、感情的要素の治療 ✅認知行動療法 ・内容(Fig.2、Table.1) ✅考察 ・セルフモニタリングを踏まえ、痛みの捉え方、現実的な考え習得が必要 https://t.co/ZfwuPIJIHA https://t.co/VCf9zbzxG7
@s_mkb 読むだけで頭痛しそうやけど、疼痛には認知行動療法がオススメ笑 https://t.co/ZGOZyW7jb8
@tatatanukipoko 整形外科とかもどうだろう?? https://t.co/sWeBBIsjOn https://t.co/bPyo1jTsca https://t.co/j4ARA064BL この辺が文献としては有用性高そうだけど…素人診断はよくないから、生活スタイルとかしっかりカウンセリングしてくれるとこ探してもいいかもしれない。

収集済み URL リスト