著者
廣瀬 宗孝
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.264-269, 2020-05-15 (Released:2020-06-26)
参考文献数
19

手術侵襲による侵害受容刺激は脊髄から大脳に伝わり侵害受容をきたすが,同時に自律神経反応や体動をきたす.また手術侵襲は炎症反応や組織の損傷をきたし,血中C反応性蛋白質(CRP)濃度を増加させるが,術後早期CRP値は重篤な術後合併症の発症と関連がある.一方,侵害受容を抑制する全身麻酔中の侵害受容のモニターは,自律神経反応や脳波の変化を用いて侵害受容の強さと抑制のバランスを数値化しているが,この術中の侵害受容モニター値は,手術侵襲の客観的指標となる可能性がある.

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https://t.co/31EP8RIkWX nociceptionについて 適切か分かりませんがこの言葉の説明あった文献 https://t.co/maZFmyLOos
#ヒゲジャーナル 手術侵襲は麻酔により大脳皮質には届かないが心拍数や血圧などの変化をきたす。侵襲の反応は術後合併症を来し、術後CRPは合併症と関連する。術前術中からの侵襲反応抑制は意義がある。 廣瀬 宗孝。手術侵襲がもたらす侵害受容と術後合併症。https://t.co/sg2HK66lDy

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