著者
渡邊 生恵 杉山 敏子
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.35, no.5, pp.5_117-5_128, 2012-12-01 (Released:2016-03-05)
参考文献数
35

目的:患者と看護師における療養環境評価の視点の特性を明らかにする。方法:一般病床入院患者20名と同病棟看護師20名に対し,評価グリッド法を用いて入院環境についての評価を調査した。結果:①看護師は患者に比べ評価する項目が多かった。②患者は多床室でプライバシーを保ちつつ他者とかかわれる環境,看護師は家族とのプライバシーを重視していた。③患者は細かな生活のしやすさを評価していたが,看護師は安全性を評価していた。④患者は自分の必要性にあった環境が整っていることを評価していたが,看護師はすべての患者に同じレベルの環境が提供され,家よりも高い快適性であることを評価していた。結論:看護師による環境評価には基礎教育および臨床での経験が反映されており,患者間のエンパワメント効果や日常生活の送りやすさという患者の視点を加えることで,より一層患者の求める環境を提供できる可能性が示唆された。

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@fujiyamao 探してみましたが、地理的位置というのは流石に無さそうです。 眺めがよい、採光がよい、窓が大きいという観点では評価されています。私も窓際の方が好きですが、調べはじめると窓際はまぶしいとか日が当たるとかマイナスに感じる方もいるので、やはり人それぞれなんですね。 https://t.co/q9pEceFLWf

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