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OA
突発性難聴に対する治療戦略 - 現代医療における鍼灸の有用性 -
著者
井畑 真太朗
村橋 昌樹
山口 智
出版者
一般社団法人 日本東洋医学系物理療法学会
雑誌
日本東洋医学系物理療法学会誌
(
ISSN:21875316
)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.43-46, 2022 (Released:2023-06-28)
参考文献数
9
突発性難聴は原因不明の急性感音性難聴である。2015 年に厚生労働省「難治性聴覚障害に関する調査研究班」によって改訂された診断基準によると、「純音聴力検査での隣り合う3 周波数で各30dB 以上の難聴が 72 時間以内に生じた」と定義されている。2012 年度の疫学調査の結果、人口10 万人あたり年間 60.9 人発症すると推定され、年代別発症率は、50 歳から 70 歳に多い。治療法ではステロイド剤、代謝・循環改善薬、高圧酸素療法が実施されているが、全ての治療法の効果 の立証が不十分である。 突発性難聴の鍼治療については、2015 年突発性難聴に対する鍼治療の有効性に関するメタ解析が報告されており、標準治療 VS 標準治療+鍼治療の比較では併用群の方が予後良好であったとの報告があるが、抽出された研究の多くは症例数が少なくバイアスリスクが高いため、大規模なラ ンダム化比較試験が必要であるとされている。 当科では医療連携を推進しており、診療各科より鍼治療の依頼がある。近年耳鼻咽喉科より診療依頼があった突発性難聴患者の実態の特徴は、重度の突発性難聴患者が多く、発症から約 1 ヶ 月と通常聴力が固定された後、鍼治療を開始する患者が多かった。この患者群に対し頸肩部等に鍼治療を継続した結果、概ね良好な結果が認められた。以上より、突発性難聴に対する鍼治療は現代医療において有用性の高い治療法である可能性が示唆された。今後はさらに症例を増やし、質の高い臨床研究を推進し、鍼治療の有効性や有用性を明らかにしたい。
言及状況
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分布
外部データベース (DOI)
0.5
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低音型感音障害もしくは突発性難聴、耳管狭窄症に対する鍼治療の効果、エビデンスを知りたく、様々なサイト、資料を探している。 上記の症例に対するエビデンスを知るための論文等あったら知りたい。
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https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsop/47/2/47_43/_article/-char/ja/
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