著者
橋本 雄太
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.65, no.12, pp.525-530, 2015-12-01 (Released:2017-04-13)

学術領域におけるオープンデータの活用に関する議論が盛り上がりを見せつつあるが,構造化データが扱われることの少ない人文学分野においては,必ずしもオープンデータの効用は明らかではない。本稿では,従来の文化資料デジタル化事業との対比から,人文学資料のオープンデータ化には(1)資料活用の多様化,(2)研究成果の再利用促進,(3)情報探索の効率化,といった意義があることを指摘する。続いて,国内外で提供される人文学資料のオープンデータ化事例を概観し,オープンデータを活用したアプリケーションの開発事例として拙作『近デジリーダー』を紹介する。最後に,人文学分野におけるオープンデータの普及に向けた諸課題を展望する。

言及状況

外部データベース (DOI)

はてなブックマーク (1 users, 1 posts)

人文学分野のオープンデータの事例が多く紹介されている。メタデータや翻刻など含めたライセンスの事例もあり。

Twitter (4 users, 4 posts, 0 favorites)

オープンデータとKULA https://t.co/zHSadnkHAy
J-STAGE Articles - 人文学資料オープンデータの可能性と現状(特集;オープンデータ) https://t.co/NKNF7OW3Ov
J-STAGE Articles 人文学資料オープンデータの可能性と現状(<特集>オープンデータ) 橋本 雄太 https://t.co/6TeXWVHZyC

収集済み URL リスト