著者
山本 隆一
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.60, no.9, pp.619-628, 2017-12-01 (Released:2017-12-01)
参考文献数
3

医療情報の標準化は相互運用性実現の手段の一つで,効率化が喫緊の問題になっている社会保障においては実現しなければならない最重要項目といえる。日本では医療情報システムの普及は1950年代に始まり,諸外国に比べてかなり早かった。当時は事務処理の合理化がIT化の主目的であり,医療情報の標準化は重視されなかった。このようなシステムの普及が医療情報の利活用のための標準化の普及を遅らせたことは否めない。しかし,データ指向社会においては医療情報の利活用は社会保障の合理化のためだけでなく,創薬,医療機器開発,医療周辺産業の発展のためにも必須で,標準のさらなる普及が急がれる。

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「情報管理」2017年12月号 国内外における医療情報の標準化の現状と展望 相互運用性の向上を目指して システムを超え施設を超え時間を超えた医療情報の活用に不可欠な標準化の取り組み。医療情報の相互運用性のレベルや意義と標準化の歩みを概説 https://t.co/WQCagr8QmQ https://t.co/yFBu300mFS

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