著者
高岡 健 岡田 俊
出版者
一般社団法人 日本児童青年精神医学会
雑誌
児童青年精神医学とその近接領域 (ISSN:02890968)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.208-220, 2018-04-01 (Released:2019-08-21)
参考文献数
37

“child”の訳語としての「児童」と「小児」について,その異同を検討した。年齢が幼いという意味では両方の使用が可能であるが,心理・社会・法などを含む広い概念としては「児童」を用いるべきであり,身体との結びつきに重点が置かれる場合には「小児」を用いるべきである。和語である「子ども(期)」「子供(期)」「こども(期)」は,一般の人々向けに平易さを強調する場合に限って用いるべきであり,漢語である「青年(期)」「思春期」とは対応しない。「児童(期)」には「青年(期)」が対応し,「小児期」には「思春期」が対応する。

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J-STAGE Articles - “child”をどのように和訳するか? https://t.co/z7yqB0snqs なぜ「小児精神科」ではなく、「児童精神科」というのかについて。実はこのあたりは結構こだわりがあるらしい。

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