著者
中川 大 小林 寛
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D (ISSN:18806058)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.187-206, 2006 (Released:2006-03-30)
参考文献数
203
被引用文献数
4 5

阪神淡路大震災後の大規模な渋滞は,大都市の震災対応策に重要な教訓をもたらした.しかしながら,それから10年以上が経過しているにもかわらず,震災緊急時の交通対応の視点は基本的には変わっておらず,その教訓が十分に活かされる状況には至っていない.その原因の一つには,実際に現場でどのような現象が生じていたかが必ずしも明らかになっているとは言えないという点がある.そこで本研究では,最も重要な期間である震災発生後1~2日間における現象をあらためて明らかにするため,当時の状況に関する研究・文献等を調査し,被災地に流入できる全断面の震災直後の状況を把握する.また,これらの分析から,大都市における震災時の交通対応策に対して得られる教訓を整理し,現在の対策の課題を明らかにする.

言及状況

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阪神大震災と東日本大震災の被害の比較をしたい。特に以下の様な点を重点的に知りたい。 〇交通系(主に主要道路)の被害の大きさや被害面積の比較。 〇道路の被害によって生じた影響(支援物資の輸送など) 数字やデータではなく、なるべく文章で書かれた資料が良い。

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阪神淡路大震災の直後に被災地において発生した大規模な交通渋滞は、大都市における震災時の緊急対応に対して極めて重要な教訓をもたらした。特に、渋滞によって消防・救急のための車両等が現地に到着できなかったケースが多数報告されている。 [PDF] https://t.co/J55bNYKKFE
大都市における震災時の交通対応策に関する研究 阪神淡路大震災の教訓と現状の課題 (土木学会 2006/3) [PDF] https://t.co/J55bNYKKFE 阪神淡路大震災の直後に被災地において発生した大規模な交通渋滞は、大都市における震災時の緊急対応に対して極めて重要な教訓をもたらした。特に、渋滞によって消防

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