著者
鈴木 雄 保坂 亜沙希 日野 智
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.72, no.5, pp.I_731-I_742, 2016 (Released:2016-12-23)
参考文献数
18
被引用文献数
4 4

本研究は,秋田県横手市増田町狙半内の買い物送迎バスを対象とした.狙半内の買い物送迎バスは,狙半内共助運営体と地域のスーパーマーケットとの協定により運行されている.スーパーマーケットが自社バスと運転手を提供し,狙半内地区とスーパー間を無料で送迎している.停留所や運行時間などは狙半内共助運営体との協議により決められ,1便平均で15人程度乗車している.限界集落に対し,地域の商店が送迎バスを運行する事例は他にみられない.本研究では,買い物送迎バスを利用することによるQOLの向上効果と,「普段の会話が増えた」や「趣味の時間が増えた」などの買い物における多様な価値の達成についての分析を行った.その結果,買い物送迎バスの利用者は「運行日が楽しみ」や「普段の会話が増えた」など生活の質の向上がみられた.

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@qAOuHIyxd57K16H @sagaminokuni001 秋田でこういうのがあって、すごくいいアイデアと思いました。 公共バスより取り掛かりやすいし、車内でお年寄り同士のコミュニケーションもできてデメリットが今のところ見当たらないです。 https://t.co/RRWLnFXNS3

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