著者
深澤 弘志 影近 弘之 首藤 紘一
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.114-126, 2006 (Released:2006-07-01)
参考文献数
80
被引用文献数
7 6

レチノイドとは,核内ホルモン受容体スーパーファミリーに属するレチノイン酸受容体(RARα, β, およびγとRXRα, β, およびγ)に結合し,これらを活性化する化合物の総称である.内在性に存在する最も重要な生体内レチノイドは,all-trans-レチノイン酸(ATRA)であり,これはRARα, β, γを区別なく活性化する.ATRAおよびその類似化合物が急性前骨髄球性白血病(APL)や皮膚疾患の治療に用いられている一方で,数多くの合成レチノイドが合成され,医薬としての性状を改善する試みも行われている.中でも,タミバロテン(Am80)は,RARα, βのみを活性化し,RARγやRXRsには結合しない特徴的な合成レチノイドである.Am80は,乾癬と再発APLの治療において有効性が確認されていることに加え,コラーゲン誘導関節炎モデルや実験的自己免疫性脳炎(EAE)においてもその効果を示す.レチノイドは,特にTh1優勢な自己免疫疾患に有効ではないかと考えられる.

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@takiyakisann999 よくわからないけどレチノイドって良さげだな。よくわからないけどw https://t.co/oAa5v99R8e
レチノイド(ビタミンA)による自己免疫疾患の治療 レチノイン酸には,以前から TGF-βの産生を促進する作用があることが知られている。レチノイドには IgA産生誘導する作用があるが,腸管組織でのTGF-β産生促進を介してIgAへのクラススイッチを促進するのであろう。 https://t.co/pTyVIrkca1

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