著者
熊谷 淳 西 紘一郎
出版者
一般社団法人 日本救急救命学会
雑誌
救急救命士ジャーナル (ISSN:2436228X)
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.89-92, 2021-09-30 (Released:2023-06-08)
参考文献数
9

【目的】救急隊の現場滞在時間の延伸は,治療開始の遅れに影響するとされている。治療開始の時間を定量的に評価できる急性冠症候群(Acute Coronary Syndrome:ACS)における救急隊の現場滞在時間と治療開始までの時間との関連性を後方視的に検討した。【対象】2018年1月1日から2019年12月31日に救急搬送され,ACSを疑い緊急冠動脈造影を行った症例の現場滞在時間と治療開始までの時間との関連性を検討した。【結果】救急隊の現場到着から出発を現場滞在時間として,救急隊の現場到着から血管造影室での穿刺時刻を治療開始までの時間と定義した。治療開始までの時間にはST上昇の有無(B=−98.08,p<0.01)と現場滞在時間(B=2.76,p<0.01)が影響することが示された。【結論】救急搬送されたACSにおいて,現場滞在時間の延伸は治療開始までの時間を遅らせる。

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現場滞在時間の遅延はACSにおける治療開始を遅らせるという論文。 こちらも僕らは既に解決済み。 1GO2WAYオンライン講座生は、ACSにおいて2分から4分での爆速な現場活動を展開している。 もう1GO2WAYオンライン講座を受けていることが現代において有利なステータスになった https://t.co/N3qtnjpiTU
救急隊の現場到着から出発を現場滞在時間として,救急隊の現場到着から血管造影室での穿刺時刻を治療開始までの時間と定義した。治療開始までの時間にはST上昇の有無(B=−98.08,p<0.01)と現場滞在時間(B=2.76,p<0.01)が影響することを示した論文https://t.co/r9hfueMZfZ https://t.co/de2rqlkRaS

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