著者
金森 史枝
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集 第68回(2017) (ISSN:24241946)
巻号頁・発行日
pp.83_3, 2017 (Released:2018-02-15)

本研究の目的は、大学在学中の体育会運動部と体育系サークルとの所属の違いが大学時代の過ごし方及び社会人となった現在における仕事の取り組み状況にどのような差をもたらしているかを明らかにすることである。体育会運動部所属であった社会人(男女各100名)と体育系サークル所属であった社会人(男女各100名)の計400名のアンケート調査(4件法)データを基に分析した。所属(体育会・サークル)と勉強との両立の有無(二値化)を独立変数、仕事の取り組み状況についての各質問項目の回答得点(高いほどポジティブ)をそれぞれ従属変数とした2×2の分散分析を男女別に行った。その結果、有意な交互作用がみられた項目における単純主効果検定により、サークル所属群では勉強との両立の有無で有意な得点差がみられなかったのに対し、体育会所属群では勉強との両立が非両立より有意に高い得点を示した。また、体育会所属の両立群がサークル所属の2群(両立/非両立)より高得点を示す一方、体育会所属の非両立群は4群中最低得点であった。以上から、社会人としての仕事の取り組み状況に関する体育会運動部所属効果はとりわけ勉強との両立が規定要因となることが示唆された。

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社会人としての仕事の取り組みは、大学在学中に体育会運動部に所属しており、勉強との両立ができているとポジティブ⇒大学時代の体育系正課外活動への参加が社会人生活に及ぼす影響 体育会運動部と体育系サークルとの所属の違いに着目して https://t.co/lPLqsU8Qgh

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