- 著者
-
望月 弘彦
- 出版者
- 一般社団法人 日本静脈経腸栄養学会
- 雑誌
- 日本静脈経腸栄養学会雑誌 (ISSN:21890161)
- 巻号頁・発行日
- vol.32, no.3, pp.1137-1141, 2017 (Released:2017-08-25)
- 参考文献数
- 11
- 被引用文献数
-
2
身体計測は簡便で非侵襲的かつ経済的であるため、在宅における栄養評価に適している。身長と体重の測定が基本となるが、立位が取れない場合には工夫が必要となり、他の指標を用いた推定式が用いられることがある。脂肪量の推定にはTSFやSSF、脂肪量+筋肉量の推定にはAC、筋肉量の推定にはAMCやAMA、CCが用いられる。CCはBMIとの相関が認められており、BMIが不明な場合は代わりにCCを用いている栄養スクリーニングツールもある。握力は筋組織を機能的に評価しており、最近ではサルコペニアの診断基準の一つとして注目されている。