著者
村山 稔 加辺 憲人
出版者
日本義肢装具学会
雑誌
日本義肢装具学会誌 (ISSN:09104720)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.91-95, 2014-04-01 (Released:2015-04-15)
参考文献数
8
被引用文献数
5

回復期リハビリテーション病棟に入院中の脳卒中患者139名を対象に,単変量解析と信号検出分析法を用いて,回復期病棟へ入院後1週間以内に行われる臨床評価のうち,入院より1カ月以上にわたり長下肢装具を使用する場合を効果的に予測できる評価要因の組み合わせと,その最適カットオフ値を分析した.採択された要因は,年齢とFIMのベッド・椅子・車いすの移乗の得点および機能的バランス指数で,組み合わせの1例としてFIMのベッド・椅子・車いすの移乗1点かつ年齢63歳以上の場合には,87.5%が長下肢装具を1カ月以上使用すると予測された.入院から1カ月以上,長下肢装具を使用するか否かの予測が可能になると長下肢装具の処方の遅延が減少することが期待される.

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脳卒中片麻痺患者の長下肢装具(KAFO)を使用する訓練期間の予測 KAFOの処方や予後予測の際この症例にどのくらいの期間KAFOを用いるか、疑問に思う方にオススメ。 1ヶ月以上KAFO使用の可否(一例) 87.5%使用: FIM移乗1点+ 63歳以上 46.2%: FIM移乗1点+ 63歳以下 続き

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