18 0 0 0 OA 公共性とは何か

著者
橋爪 大三郎
出版者
The Japan Sociological Society
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.451-463, 2000-03-31 (Released:2009-10-19)
参考文献数
10
被引用文献数
1 2

公共性の概念は, ある問題領域が, 不特定の人びとに開かれているところに成り立つ.公共性が人びとに明確に意識されるのは, 税, 王制, 法, 宗教, 市場, 言論といった公共性の装置が, 制度的に機能する場合である.ヘーゲルとその流れをくむ批判社会学は, 近代国家が市民社会のうえに立つ公共的な存在であると前提している.しかし, 市民社会は本来, 契約の自由を核とする公共性を実質としていると考えられる.自由な市民が, 契約のコストを税のかたちで負担することが, 公共性の原型である.国際社会が直面するこれからの課題は, 環境という公共財を維持するためのコストを負担する, 新しい公共性の枠組みをつくり上げることであろう.

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橋爪大三郎「公共性とは何か」 https://t.co/XuQg8OUezc
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読んだ。公共性について、自分の考え方を言語化してもらった感 » 公共性とは何か 橋爪 大三郎 https://t.co/24uSfFUj5C
参考。公共性とは何か 橋爪大三郎 https://t.co/A1pKJ9p3eQ 1.3MB  >「公共性」は,歴史の浅い日本語であり,英語の publicity やドイツ語のOffentlichkeit に相当  >公共的であるとは,広く社会に開かれていること.もう少し狭い範囲に閉じられていること(私的であること)と対立する,相対的な概念
公共性に関する議論の指針として、社会学者の橋爪大三郎氏が2000年に発表した論文「公共性とは何か」(社会学評論、50 巻 4 号)を挙げておきます。 ハンナ・アーレントによる氏族社会の分析から、ノージックのリバタリアニズム論まで視野を広げて論じています。 https://t.co/7KC9LnbIlG
ちょっと、「表現の自由」と「商行為上有益な選択」について明らかに別だと主張したかったから、自分的に足りてなくて曖昧だった”公共性”の資料をちょっとウンコしながら読もうと思ったら橋爪大三郎だった。ここで名前出てくる人だったんだー。 https://t.co/NtVlIM8GNN

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