著者
志馬 伸朗
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.139-143, 2012-06-30 (Released:2016-04-25)
参考文献数
28

人工呼吸器関連肺炎(ventilator-associated pneumonia: VAP)は人工呼吸中の患者に発生する最も高頻度で重篤な合併症である.その発生機序には,広義の誤嚥が大きく関与している.誤嚥への対応策を中心に,現時点までにランダム化比較試験やメタ解析により有効性が確認されたVAP予防策をまとめた.消化管液の逆流を避けつつ気道分泌物のドレナージを促す体位管理,経十二指腸・小腸経路による経腸栄養,カフ上部吸引口付きチューブによるカフ上部分泌物の吸引,さらには適切な呼吸終末持続陽圧(PEEP)の使用などが,誤嚥防止観点からVAP予防に有効な介入である.これら予防策の確実な適用のためには,サーベイランスによる評価,医療従事者への教育などが必要である.

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@BulldooogNP https://t.co/OOVqUuZD0w 志馬先生がこの中で述べているのがそうなのでしょうか。 https://t.co/lIOui2GzK6 最初は半座位(45度)で研究されたみたいです。 https://t.co/tkdozUBr0uなんやかんやで45度現実的に無理やんってなって、30度くらいの時と有意差がないってとこにたどりついたみたいです。

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