著者
渡辺 憲 高麗 秀昭 小林 功 柳田 高志 鳥羽 景介 三井 幸成
出版者
一般社団法人 日本木材学会
雑誌
木材学会誌 (ISSN:00214795)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.63-72, 2017-03-25 (Released:2017-03-30)
参考文献数
21
被引用文献数
6 3

燃料用木質チップとしての使用を目的とした丸太の天然乾燥において,乾燥時間の推定法,および丸太の諸形質が乾燥性に及ぼす影響について検討した。2014年11月から2015年8月にかけて茨城県つくば市にてスギ丸太の天然乾燥試験を実施した。乾燥期間中の含水率を初期含水率,直径,長さ,心材率および乾燥時間の関数として表現し,階層ベイズモデルによって丸太の個体差を考慮した乾燥曲線モデルを構築した。このモデルを用いて丸太の平均含水率を推定した結果,実測値は乾燥曲線とほぼ一致し,任意の含水率に対して乾燥時間を推定できる可能性が示唆された。また,丸太の乾燥性に影響を及ぼす要因を総合的に評価したところ,初期含水率,直径および長さが丸太の乾燥性に影響を及ぼしていることが示された。

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先日、親切な人から『階層ベイズモデルを用ゐた丸太の天然乾燥に於る乾燥時間の推定および丸太の諸形質が乾燥性に及ぼす影響の評價』を紹介された。 https://t.co/0ghRL9c3oy
@hayashicosan エコに含水率を下げようとすると、御指摘を受けて調べましたが薪の場合20%以下なので、渡辺ら(2017)による木材学会誌掲載の次の論文https://t.co/FNYnxUmSgS によると多分もう伐り出してないと冬には間に合いませんね。5頁末尾の結果と考察に乾燥期間の図があります。機械で乾燥させるなら別ですが。

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