著者
山本 清
出版者
独立行政法人 大学改革支援・学位授与機構
雑誌
大学改革・学位研究 (ISSN:27583708)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.13-28, 2023-03-01 (Released:2023-03-31)
参考文献数
20

国は国立大学の改革として法人化以降,財政制約の下,重点支援による類型化,成果志向の運営費交付金配分や指定国立大学法人制度の導入,さらには複数の大学を擁する国立大学機構の創設などを実施してきた。これらの動きは,制度論では,政府論理,ビジネス論理及びアカデミック論理を国立大学法人の組織論理に適用するものと理解できる。特に,ビジネス論理が政府論理に支えられる形式で法人のガバナンスや経営に適用されるようになり,3つの組織原理が相互に補完・依存する関係になっておりハイブリッド化が進んでいる。大学ファンドによる国際卓越研究大学も国の財政負担を少なくして基金を創設して運用益を支援するものであり,ビジネス論理による政府論理の適用であり,アカデミックの活動を改善しようとする。しかしながら,3つの組織論理は競合するものであり,より個別化を推進する方策が成功するか検証することが必要である。

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山本清「国立大学法人のガバナンスと経営―制度改革への組織対応―」 https://t.co/OU0gKPWYoH 山本清「政策課題への解決アプローチ:我が国の高等教育政策を例に」 https://t.co/csAYgCLko3 は、引用元のいう研究に近そうだが、本文を読んで評価したわけではないのでちゃんと読みたいところ。 https://t.co/zwtktNP8OZ
国立大学法人のガバナンスと経営―制度改革への組織対応― - https://t.co/1D2QMq3Nrd #ScholarAlerts

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