著者
川真田 聖一 黒瀬 智之 小澤 淳也 榊間 春利
出版者
コ・メディカル形態機能学会
雑誌
形態・機能 (ISSN:13477145)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.62-74, 2016 (Released:2016-04-08)
参考文献数
6

骨格筋の起始と停止から作用を理解する考え方を、初修者向けに説明した。筋は基本的に、力を出すとき収縮して短くなり、筋の停止が起始に向かって引かれる。その際、筋の作用は、起始と停止の間にある関節で起こるので、関節の可動性によって制約を受ける。筋の作用はしばしば3次元で起こるため、屈曲/伸展、内転/外転、内旋/外旋の3種類の運動に分けて、テコの原理にもとづいて理解すると分かりやすい。簡単に言えば、筋の作用は、3次元的に起始と停止間の距離が最も短くなるような運動である。したがって、起始と停止の位置関係を知り、その間にある関節の可動性が分かれば、筋の作用を合理的に推測できる。具体的に説明するため、棘上筋、棘下筋、広背筋、肩甲挙筋、前鋸筋と中・小殿筋を取り上げ、起始と停止から筋の作用を理解する考え方を説明した。また、全身の各部位には機能が似た筋が集まって存在する傾向があり、これらの筋を筋群と呼ぶ。同じ筋群に属する筋は、起始あるいは停止が共通な場合や、支配神経が同じであることも多い(例:前腕前面の筋、下腿後面の筋、ハムストリングス、内転筋群)。そのため、筋の起始、停止、作用と支配神経を学習する場合、全身には多くの筋があるので、はじめは全身の筋を筋群に分けて大まかに把握し、各筋群に共通する特徴を理解した後に、個別の筋を理解するのが良いと思われる。

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なんでも覚えるのには、歴史・意味を知る事が意外に近道だったりしますよ。 #PT学生  #理学療法士  #最小限努力合格支援 #焦らずゆっくり https://t.co/bALsHqLi8y
筋トレするにあたり筋の起始と停止については大体の位置を把握するようにはしていた。しかし、付着する場所が少しズレるだけで作用が全く変わることには気づいていなかった。テコの原理上の支点が骨格のどこにあたり、力点となる付着部位がどこなのかまで気にしたい。 https://t.co/lHMpSYeYW6
@karu2193 まぁまぁここにガチガチの参考文献あるから読みなよ(適当) https://t.co/rQZnNkVPqC 僕もUnityでおかしな方向にキリトの肘曲げて大爆笑してたわ( 'ω' )
https://t.co/wEm9XSrK1p 起始より終止の移動が大きい。ふむ。 筋肉は中心に行きたがる。 中心を意識できれば体は自然な動きに近づく。 それが骨盤周りよ、と。。

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