著者
柴田 直哉
出版者
公益社団法人 日本顕微鏡学会
雑誌
顕微鏡 (ISSN:13490958)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.77-84, 2019-08-30 (Released:2019-09-07)
参考文献数
37

STEMを用いた位相イメージング法の一種であるDPC STEMは,通常のSTEM本体と分割型検出器やピクセル型検出を組み合わせることで,試料内部の局所電場・磁場分布を可視化できる手法である.近年のSTEM本体性能の向上と検出器開発の進展により,DPC STEMは市販のSTEM装置でも利用できる一般的な手法となりつつある.本稿では,DPC STEMの簡単な原理から始めて,最近の材料・デバイス研究応用事例を紹介する.また,この手法を原子分解能観察に用いることで,原子内部の構造観察が可能になりつつある最新の開発状況についても紹介する.

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顕微鏡「DPC STEM の原理と応用」https://t.co/bLvfNIakLF Nature に同著者による磁場の原子分解能可視化が出ていたので、その前段階として、DPC-STEM とは何かを学んだ。分かりやすい解説で良かった。

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